小学校教員
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転職するならためしに小学校の先生やってみない?
子ども理解

どうしてその子はやらないの?(原理原則編)

 自動車販売で働く方は、車の種類や機能についてある程度知っていないといけません。車の整備士さんは、車の仕組みや構造について詳しくないといけません。同じように小学校の先生にとって子どものことを理解することは、とても大切なことであり、仕事を楽にするための大きなヒントがあります。

 みんながやっていることに取り組まない子、何回も約束しているのに約束を守れない子は、必ず教室にいます。やればできるはずなのに、できるときはあるのに。そんな気になるあの子について書きたいと思います。

子どもがやらない時の共通した理由

 「子どもが伝えた通りにやらない」「約束した通りにやらない」なんていうことは、あらゆる場面で起きます。

 まず、子どもについてしっかりと理解すべきことがあります。それは、子どもが伝えた通りにやらないのは指示や、約束したことが本人たちにとって難しいからです。すごく単純な話なのですが、現場の先生の多くがこれを理解していません。子どもは頑張らなくても簡単にできることはやります。めんどくさがってやらないのは気持ちの問題に見えるかもしれませんが、結局本人にとって難しいからやらないんです。そもそも、めんどくさいという時点で、それをやるためには頑張りが必要になってますね。これをしっかりと頭に叩き込んでおいてほしい。家事が嫌いな大人っていますよね。ついつい、できる人がいるから自分はなんでできないんだと思うかもしれませんが、単に現時点でその家事が自分にとって難しいというだけなのです。

 なので、子どもたちが伝えた通りにやらない時には、『このやり方はこの子にとって難しいんだな。』と、自分のことも子どもたちのことも責めずに次やる時にサッと学習環境や活動方法、学習目標などをかえれば良いだけです。(なぜか文句を言いながら頑なにやり方を変えない先生もいますが、人はそんなにすぐ成長しません。)

まとめ

  本記事では、みんながしていることをやらない子、できる時もあるのにやったりやらなかったりを繰り返す子、何度も約束したことを破ってしまう子の共通した理由について書きました。当初は具体的な対策方法まで書く予定でしたが、書いているとあまりにも長く複雑になってしまった(いろんなパターンがあるので)ことと、この記事に書いていることは、他のテーマの記事からも参照してもらうべき大切なことだったので、理由だけで完結させて書きました。そういった子たちの行動を変える方法については、「子どもを劇的に変えるプロセス」に書きました。