とある小学校の5年生の初回水泳授業について見学する機会があったので、授業内容について書きます。水泳の授業案の原案として活用していただければ幸いです。基本的に見たものをそのまま書きますが、安全面に大きく不安のあるものについてだけ少し指導内容に修正を加えさせていただいております。それぞれの章に簡単な説明を書いていますが、お忙しいみなさんに読む時間はないでしょうから、できるだけ目次を見ればなんとなく分かるように努めました。学校やクラスの実態によっては、もっと丁寧な指導が必要な場合や、逆に大まかな指導で十分な場合もあると思いますので、実態に合うようにカスタマイズしてください。
目次
前提条件
授業時間:2時間続き
クラス数:2クラス
児童数:60名程度
プールサイズ:25メートル
プールの使用法:大プールを横向きに使っていました。
二交代制:児童数を半分にして、入水する児童と、入水者を監視・観察する児童に分けていました。そのため、定期的に交代があります。
注意事項の確認
基本的なルールや、水着の着用方法などについて、プールサイドに行く前に学年で集まって確認していました。
体操
プールサイドに行く前の校庭の広場で体操をしていました。
プールサイドに移動し、タオル・水筒を置く
タオルや水筒を、所定の位置に置きにいきます。
シャワー
この学校では、特に掛け声などはなく、「頭」→「腕」→「あし」→「背中」→「お腹」の順に先生が伝えた部位を児童がゴシゴシするスタイルでした。全部言い終わった後に、10秒間シャワーを浴びて終了でした。
バディチェック
25mプールに沿って2列に並び、1組2組それぞれで、バディチェックを行う。
水なれ(1)
前章で並んだ際に、プール側にいる児童を最初の入水者とする。プール側壁面に腰掛け、次の順番で水を手でかけていく。以下の5つは、毎時間入水前に必ず行う基本の水なれである。
- あし
- 腕(肩)
- 頭
- 背中
- お腹
全て終わった後に、後ろ向きに入水をする。
- 肩まで浸かる(10秒)
- 顔まで浸かる
- 水中ジャンケン
- ボビング(10回)
ここで、後列と交代
浮く運動
やり方がわからない子がいそうな場合は、教師(子どもでも良い)がお手本を見せよう。
- だるま浮き
- 大の字浮き
- 背浮き
ここで、後列と交代
バディチェック
5分休憩前に、バディチェックを行っていた。
5分休憩(トイレ、水分補給)
泳ぐ運動(1)
やり方がわからない子がいそうな場合は、教師(子どもでも良い)がお手本を見せよう。
- けのび
- けのびバタ足
①は、行けるところまで行って、足がついたらそこから再度けのびを行っていた。
②も①と同様である。
ここで、後列と交代
泳ぐ運動(2)
やり方がわからない子がいそうな場合は、教師(子どもでも良い)がお手本を見せよう。
- あしをついた状態で、手だけでクロールをする
- クロールをする
ここで、後列と交代
バディチェック
体操前にみんながそろっているかバディチェックを行う。
体操
プールサイドに広がってシャワーを行う。プールサイドは非常に暑くなっている事があるので、定期的に水をまいた方が良いと思いました。
シャワー
入水前と同様
解散
水筒、タオルなど、持ち物を持った子から教室や更衣室に帰ります。