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学級経営って何するの?

 「学級経営とは?」と検索すると色々と難しい文章でわかりにくく書いてくれていますが、明確な定義ってないんじゃないですか?ってくらいいろんな説明があります。簡単にいうと、「子どもたちにとって学びやすい学級を作ってください。」ってことです。学級経営は、日本の学校教育においては重要なもの(他の国ではそんなに意識されない)となっています。というか、日本では学級経営ですることの幅がめちゃくちゃ広いです。他国では、より良い授業をすることぐらいですが、日本では、授業改善はもちろん入ってますし、生徒指導や学習環境構築などやることは多岐に渡ります。小学校の先生の仕事がブラックになる原因は学級経営での失敗です。なので僕が仕事術において共有する、ほぼ全ては学級経営の方法についてです。

 正直、学級経営がうまくできていたら、保護者からのクレームがあまり来なくなります(保護者からのクレームを劇的に減らす方法)。もし来ても、すぐ解決します。いじめ問題も同様に、学級経営がしっかりできていれば、早期解決します。以下に学級経営ですることをまとめますが、これは忙しい方は読む必要はないように思います。知識として持っていると、応用ができるようになるので、念のためまとめておきますね。

学級経営の目的

 児童一人ひとりのよりよい成長・発達を促すためにクラス単位で担任が主体となってすること。もちろん担任だけでなく、学校や児童、保護者、専門機関と協力して行えるとより大きな効果がでます。

児童理解

 一人ひとりの児童をよく見て、その子の個性をよく理解すること。児童の成長・発達が目的なので、まずは一人ひとりの児童についてよく理解することが学級経営において大事な一歩です。

クラスルールの設定と遵守

 ルールや規則を設定し、それを守らせることで、クラス内の秩序を維持します。しかし、一般的にルールには必ず抜け穴があるので、グレーゾーンがたくさん発生します。例えば、「廊下は走ってはいけない」と設定しても、「トイレが我慢できないときは仕方ない」などの抜け穴が出てきます。対処法として、新たなルールを設定する。そういうことをどんどん続けていくとルールがどんどん増えていく。その結果、ルールが多すぎて、誰もルールを覚えられなくなり、守らなくなります。

授業改善

 授業を児童にとって良いものにすることです。児童が授業や学習活動に積極的に参加し、自ら学びを進めるための支援を受けることができるようになります。授業改善と一口に言っても本当にいろんなものが数多く存在します。例えばですが、以下のようなことをすることです。

・扱う教材を工夫する 

・映像教材を用いる

・児童が主体的に考えた課題を扱う                  など

集団づくり1(コミューニケーション支援)

 教師と児童、および児童同士の関わりを増やしていくことです。教師と児童、および児童同士のコミュニケーションが円滑に行われるようになります。これによって、問題解決や意見交換が促進され、学習環境が活発化します。例えばですが、以下のようなことをすることです。

・休み時間に大人数で遊ぶ

・面談をする

・席替えをする

・話し合い活動をさせる(クラスルールについてなど)         など

集団づくり2(クラスの雰囲気づくり)

 楽しい雰囲気や協力的な雰囲気づくりを行うことです。生徒たちが学びやすい環境が整います。例えばですが、以下のようなことをすることです。

・ポジティブな言葉と態度で接する

・学級目標などの目標の設定する

・楽しい活動やイベントをする

・チームワークが必要な課題を設定する                 など

個別対応(例外対応)

 日本の小学校はその特性上、集団で学びますし、集団で学ぶための効率的なルールや教え方を採用していることが多いです。しかし、集団に対して効率的なルールや教え方では、学びにくい子たちがいます。そのため、児童一人ひとりの特性や学習スタイルに合わせた配慮や支援を行うことが必要となります。(言うのは簡単ですが、するのは難しい)

まとめ

 小学校の担任の先生がすることを言葉にしてまとめて見るとなんか大変そうですよね。多くの人は『先生って大変そう』と思います。でもだからこそいいんです。誰から見てもわかりやすくホワイトな職場だったら、競争率が上がってしまい、そもそも仕事につけないです。小学校の教員はなりやすい上に、やりようによってはめちゃくちゃ楽に仕事ができるところが魅力なのです。不安はあるかもしれませんが、本ブログで、提示する方法を愚直に実行してもらうと、自然と全て網羅されますので安心してください。